◆◆◆社会から求められる法教育◆◆◆

このコーナーでは.これまでに出された、法教育に触れている各種提言や議論などの資料を紹介していきます。

新刊紹介

“法”を教える
身近な題材で基礎基本を授業する

橋本 康弘・野坂 佳生 編
明治図書出版 版 定価: 2,058円(税込)

橋本康弘助教授(福井大学)と野坂佳生弁護士(福井弁護士会所属)の共編著で、明治図書から出版しました。基本的には、福井法教育研究会における研究成果をまとめたものです。社会科に限らず、小・中学校での学級経営(特別活動)や道徳の授業などでも使える教材を中心的に収録しています。

下記サイトから立ち読み可能です。
明治図書ONLINE



◎司法について学ぶ……参考文献リスト

このリストは、渡邊弘(法政大学第二高等学校社会科教諭)が、高校3年生対象の必修選択科目「法と犯罪と裁判」の受講生に配布している参考文献リストです。

○法と犯罪と裁判全般について
後藤昭『わたしたちと裁判』岩波ジュニア新書
渡部他『テキストブック現代司法(第4版)』日本評論社
司法ライターズユニオン『司法改革Q&A』現代人文社
野田他『シネマで法学』有斐閣
大野他『刑事裁判の光と陰』有斐閣
小林道雄『日本の刑事司法』岩波ブックレット
小池他『刑事司法改革 ヨーロッパと日本』岩波ブックレット
梓澤和幸『外国人が裁かれるとき』岩波ブックレット
上田誠吉『治安立法と裁判』新日本新書
日本国民救援会『80問80答 弾圧との闘い』日本国民救援会
杉原泰雄『新版憲法読本』岩波ジュニア新書
渡辺他『日本の裁判』岩波書店
田宮裕『日本の裁判[第U版]』弘文堂
大出他『裁判を変えよう』日本評論社
日本裁判官ネットワーク『裁判官と司法改革を考えよう!』日本評論社
小島武司『裁判キーワード』有斐閣
市川他『現代の裁判』有斐閣
米沢進『日本の司法はどこへ行く』花伝社
佐木隆三『法廷のなかの人生』岩波書店
鮎川潤『犯罪学入門』講談社現代新書
佐々木知子『日本の司法文化』文春新書
大谷他『若い女性の法律ガイド〔新版〕』有斐閣
副田他『ライフステージと法〔新版〕』有斐閣
木村他『二十歳の法律ガイド〔新版補訂版〕』有斐閣

A 冤罪(濡れ衣の罪)・誤判(誤った裁判)
小田中聰樹『冤罪はこうして作られる』講談社現代新書
浜田寿美男『自白の心理学』岩波新書
上田他『誤まった裁判』岩波新書
河野義行『妻よ!』潮出版社
熊井啓『日本の黒い夏 冤罪・松本サリン事件』岩波書店
池上正樹『痴漢「冤罪裁判」』小学館文庫
夏木栄司『でっちあげ 痴漢冤罪の発生メカニズム』角川書店
読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』講談社文庫
熊本日日新聞社『検証免田事件』日本評論社
鎌田慧『死刑台からの生還』岩波同時代ライブラリー
現代人文社編集部『11年目の「ロス疑惑」事件』現代人文社
竹澤哲夫『裁判が誤ったとき』イクオリティ
横山晃一郎『誤判の構造−日本型刑事裁判の光と影』日本評論社 

B 罪報道と人権
人権と報道関西の会『マスコミがやってきた!』現代人文社
浅野健一『犯罪報道の犯罪』講談社文庫
浅野健一『新・犯罪報道の犯罪』講談社文庫
五十嵐二葉『犯罪報道』岩波ブックレット
北村肇『新聞記者をやめたくなったときの本』現代人文社
河野義行『妻よ!』潮出版社
熊井啓『日本の黒い夏 冤罪・松本サリン事件』岩波書店
佐藤友之『知っていますか?捜査と報道一問一答』解放出版社
山際他『報道被害−11人の告発』創出版
法学セミナー増刊総合特集シリーズ39『人権と報道を考える』日本評論社
法学セミナー増刊総合特集シリーズ41『犯罪報道の現在』日本評論社

C 少年非行と少年法
団籐他『「改正」少年法を批判する』日本評論社
石川他『少年非行と法』成文堂
澤登俊雄『少年法』中公新書
澤登俊雄『少年法入門』有斐閣
後藤弘子『少年犯罪と少年法』明石書店
後藤弘子『法のなかの子どもたち』岩波ブックレット
津田玄児『少年法と子どもの人権』明石書店
日本弁護士連合会子どもの権利委員会『少年警察活動と子どもの人権〈新版〉』日本評論社
検察官関与に反対し少年法を考える市民の会『少年法・私たちはこう考える』現人ブックレット
石井他『少年法・少年犯罪をどう見たらいいのか』明石書店
荒木伸怡『現代の少年と少年法』明石書店
佐々木知子『少年法は誰の味方か』角川書店
三好吉忠『〈現場報告〉「少年A」はどう矯正されているのか』小学館文庫
前田雅英『少年犯罪 統計からみたその実像』東京大学出版会
野口善國『それでも少年を罰しますか』共同通信社
読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』講談社文庫
山口直也『ティーンコート』現代人文社
第一東京弁護士会少年法委員会『Q&A 少年非行と少年法 少年は「凶悪化」しているか』明石ブックレット
鮎川潤『少年犯罪 本当に多発化・凶悪化しているのか』平凡社新書

D 審制(裁判への市民参加)
丸田隆『陪審裁判を考える』中公新書
後藤昌次郎『陪審制度を考える』岩波ブックレット
丸田隆編『日本に陪審制度は導入できるのか』現代人文社
東京弁護士会『みんなの陪審裁判』現代人文社
四宮啓『O.J.シンプソンはなぜ無罪になったか』現代人文社
『復刻版 陪審手引』現代人文社
宮本三郎『陪審裁判 市民の正義を法廷に』イクオリティ

E 被害者・被害者遺族の権利
諸澤英道『被害者支援を創る』岩波ブックレット
諸澤英道『新版 被害者学入門』成文堂
河原理子『犯罪被害者 いま人権を考える』平凡社新書
小西聖子『犯罪被害者遺族〜トラウマとサポ−ト〜』東京書籍
小西聖子『犯罪被害者の心の傷』白水社
新恵里『犯罪被害者支援 アメリカ最前線の支援システム』径書房
河野義行『妻よ!』潮出版社
坂上香『癒しと和解への旅 犯罪被害者と死刑囚の家族たち』岩波書店
毎日新聞社会部『隼君は8歳だった ある交通事故死』毎日新聞社
片山徒有『隼までとどけ七通の手紙』河出書房新社
デビー・モリス/グレッグ・ルイス『サヴァイヴァー』紀伊國屋書店
福田ますみ『されど我、処刑を望まず』現代書館
シスター・ヘレン・プレジャン『デッドマン・ウォーキング』徳間文庫
松尾他『逐条解説犯罪被害者保護二法』有斐閣
椎橋他『わかりやすい犯罪被害者保護制度』有斐閣
鮎川潤『犯罪学入門』講談社現代新書
児玉昭平『被害者の人権』小学館文庫
板倉宏『「人権」を問う 被害者の「人権」はどうする!!』音羽出版

F 刑務所の実態・犯罪者の更生のあり方
前野育三『日本の監獄と人権』新日本新書
海渡他『監獄と人権』明石書店
坂本敏夫『元刑務官が語る刑務所』三一書房
監獄法改悪と闘う獄中者の会『全国監獄実態 増補版』緑風出版
監獄法研究会『監獄法改悪』緑風出版
アムネスティ・インターナショナル『日本の死刑廃止と被拘禁者の人権保障』日本評論社
法学セミナー増刊総合特集シリーズ41『監獄の現在』日本評論社
刑事立法研究会『入門・監獄改革』日本評論社
野中ひろし『塀の中のイラスト日記』日本評論社
野中ひろし『イラスト監獄事典』日本評論社
花輪和一『刑務所の中』青林工藝舎
アムネスティ・インターナショナル日本支部『知っていますか?死刑と人権一問一答』解放出版社
アムネスティ・インターナショナル日本支部『アムネスティ人権報告G死刑廃止』明石書店
アムネスティ・インターナショナル『日本の死刑』成文堂
前坂俊之『FOR BEGINNERS 死刑』現代書館
原裕司『なぜ「死刑」は隠されるのか?』宝島社新書
中山千夏『ヒットラーでも死刑にしないの?』築地書館
佐伯・団藤・平場『死刑廃止を求める』日本評論社
佐野他『死刑か無罪か−冤罪を考える』岩波ブックレット
団籐重光『死刑廃止論 第六版』有斐閣
菊田幸一『死刑廃止を考える』岩波ブックレット
菊田幸一『いま、なぜ死刑廃止か』丸善ライブラリー
菊田幸一「新版 死刑−その虚構と不条理』明石書店
戸谷喜一『死刑執行の現場から』恒友出版
坂上香『癒しと和解への旅 犯罪被害者と死刑囚の家族たち』岩波書店
福田ますみ『されど我、処刑を望まず』現代書館
シスター・ヘレン・プレジャン『デッドマン・ウォーキング』徳間文庫
朝日新聞死刑制度取材班『死刑執行』朝日新聞社
原裕司『殺されるために生きるということ』現代人文社
鎌田慧『死刑台からの生還』岩波同時代ライブラリー
加賀乙彦『死刑囚の記録』中公新書
『年報・死刑廃止2000−2001 終身刑を考える』インパクト出版会
『年報・死刑廃止99 死刑と情報公開』インパクト出版会
『年報・死刑廃止98 犯罪被害者と死刑制度』インパクト出版会
『年報・死刑廃止97 死刑−存置と廃止の出会い』インパクト出版会
『年報・死刑廃止96 「オウムに死刑を」にどう応えるか』インパクト出版会
アムネスティ・インターナショナル『日本の死刑廃止と被拘禁者の人権保障』日本評論社
法学セミナー増刊総合特集シリーズ46『死刑の現在』日本評論社
大塚公子『死刑執行人の苦悩』角川文庫
熊本日日新聞社『検証免田事件』日本評論社


各界からの提言など


東京弁護士会パンフレット『弁護士からの提言−司法はどう教えられているか』(1993年5月)

おそらく、すでに絶版となっているものと思われます。弁護士会がまとまって法教育について言明した、おそらく初めての文献と思われます。このパンフレットが出される前、1992年には、司法教育に関するシンポジウムが開催されたとの情報もあります。

日本弁護士連合会「司法に関する教育の充実を求める決議」(1993年度定期総会決議)

先の東京弁護士会パンフレット『弁護士からの提言−司法はどう教えられているか』における研究成果を受け、日弁連の総会決議として出されたもの。日弁連ホームページで全文と提案理由が読めます。

自由民主党政務調査会司法制度調査会「司法制度改革の基本方針」(1997年11月、法律時報、『シリーズ司法改革T』〔日本評論社、2000年〕330頁に収録)

「初等中等教育における司法の重要性について基本的な素養を育むための具体的な方策について検討する」としています。

自由民主党政務調査会司法制度特別調査会報告「21世紀の司法の確かな指針」(1998年6月、前掲『シリーズ司法改革T』333頁に収録)

「『透明なルールと自己責任の理念』に立脚した法治社会では、これまで以上に、司法の意義やその役割が広く国民に周知・理解され、国民の生活に結びついたかたちで機能していく必要がある。その意味で、司法の意義・役割やその重要性、遵法精神等について、広く国民に浸透させる必要性は、今後きわめて大きくなっていくといわなければならない。とくに、次代を担う子どもたちに対し、その意義を徹底させるよう教育することがもっとも肝要である。このような視点から、初等中等教育における教育の在り方を真剣に議論していく必要がある」としています。

日本弁護士連合会「司法改革ビジョン」(1998年11月、前掲「シリーズ司法改革T」314頁に収録)

先の日弁連決議を受け、小・中・高・大・大学院・生涯教育にわたって司法教育を充実する必要を指摘し、そのために弁護士がなすべき行動を挙げています。

日本司法書士会連合会「求められる司法のために」(1999年10月、前掲『シリーズ司法改革T」323頁に収録

司法教育について、2カ所にわたって言及しています。とくに、教員のみによる司法教育の限界点を指摘し、実務家の司法教育への積極的な参加を打ち出しているのが特徴といえるでしょう。

自由民主党司法制度調査会報告「21世紀の司法の確かな一歩」(2000年5月、「月刊司法改革」10号〔2000年7月〕153頁に収録

「国の方針として、初等中等教育における司法教育の充実」を図ることを打ち出しています。


司法制度改革審議会(1999年7月に2年間の期限つきで、内閣に設置)における議論

司法制度改革審議会の議事録と資料については、ホームページで読むことができます。また.「月刊司法改革」(現代人文社)にも掲載されます。

第4回会合ヒアリングにおける、松尾龍彦氏(司法評論家)の発言(月刊司法改革3号〔1999年12月]126頁)


第6回会合で各委員が提出した「各委員の論点整理に関する意見書」における吉岡初子委員(主婦連合会事務局長)の記述(月刊司法改革4号〔2000年1月〕175頁)

これは、司法制度改革審議会が1999年12月に公表した「論点整理」をまとめるにあたって、審議会の各委員が提出した意見書です。ただし、吉岡委員の意見書における法教育に関する記述は、「論点整理」に生かされることはありませんでした。


第7回会合ヒアリングにおける、藤井教子氏(社団法人全国消費生活相談員協会理事長)の発言(月刊司法改革5号〔2000年2月〕94頁)


第20回会合における「『国民がより利用しやすい司法の実現』および「国民の期待に応える民事司法のあり方」に関するユーザー委員からの提言内容の整理」における、高木剛委員(連合副会長)および吉岡初子委員の発言内容(月刊司法改革10号〔2000年7月〕146頁)



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